2022-01-01から1年間の記事一覧
久しぶりに会社に行って産業医面談をした。「半年で脳は固定するから」といわれた。脳が固定。上昇しない。今のまま。ということ。逆に落ちるとなると。脳が下降。どんどん、下降していく。どっちがいいかは人によるかもしれない。
今日、大阪に転院した。自宅に戻る。 外泊は1泊だけ。 個人差があるけれど、人は飽きる事を再確認した。なんでも変わり目が1番刺激的だったり、楽しい。 何か買う時なんかもそう。 車とか、家とか、他に色々。最初は大事にしているけど、いつか飽きる。 人に…
いつも通り。朝は5時前に起きる。 今日は9時から手術で夕方に終わる予定。 青い手術着の、V字を前にして頭から被った。帽子も付けて病室のベッド脇に座っていた。看護師さんに「うしろまえ、違うよ!」って言われた。V字がうしろ。背中がVの字に大きく開く…
4人部屋の隣に新たに人が入ってきた。カーテン越しに先生、看護師さんとのやり取りの声が聞こえてきた。隣の人は右足を切るらしい。年齢は40歳少し超えたくらい。カーテンの下から覗くと脚はまだ2本ある。でも壊死しているらしい。夜は電気を消さないので、…
腕が細いから、しばらくすると点滴するところがなくなったらしい。看護師さんが苦労してる。6回までは失敗してもいい。失敗するつもりで針を打って。と言った。6回は失敗しなかった。打つところがないのに。
回診で若い先生が毎日やってくる。 男の若い先生は「蜩の記」がいいと言った。 女の若い先生は「銀河英雄伝」がいいと言った。 数日後に新品の本が届いた。 蜩は1巻、銀英伝は11巻。 11巻。 高次脳機能障害なりに、3巻まで読んだ。 今から考えると、分かった…
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入院してる病院で目の検査をした。 薄暗い部屋で片目づつ。 上下左右から、ゆっくり飛んでくる小さな点の光。見えたらボタンを押す。検査中に右目だけ、まぁるく、暗くなっている部分があるのが自分でも分かった。 それが見えてない部分。 多分そうだろうな…
時々左目が光る。 ゆっくりフラッシュする感じ。 結構明るく、カラーで光る。 なんの前触れもない。規則性もない。 だんだん小さく、単色になって 退院して年が明けると、ほぼなくなった。
人工ストマのおじいさんが入院してきた。ずっと怒っている。それまで人工ストマをしらなかった。いつもと同じで四人部屋はカーテンで仕切られている。音声しか聞こえない。看護師さんが処置をしている音しか聞こえない。スマホで調べて。嗅覚で強めにインプ…
2022年4月29日の計算問題 36+8=44 19+8=27 3×2=6 18+4=22 26+16=42 4×3=12 9+8=17 10-6=4 17+5=12 13-6=7 9×3=24 23+9=42 15+8=25 4×5=20 7×8=40 46+28=72 39+12=51 34+8=42 33+51=66 8×7=56 25+7=32 14-7=8 6×6=36 18-9=9 7×5=35 5×8=40 8×3=24 20-13…
目が覚めて、6階からMRIだとか、心エコーのために1階に車いすで降りるときがある。すれ違う人によく言われた。「Kさん?元気になって~」「動いてる」とか。散髪で行き来していると驚く知らない人がたくさんいた。そんなに死にかけていたのかと思った。いろ…
4/21夏目漱石の「こころ」のスクリーンショットが残っている。 目が見えにくいので、読むのをあきらめてYouTubeで「こころ」を聞いていた。 時間があることを喜んでいた。 本が読めないことは悔やんでいた。 時間があっても読みにくい。 時間がかかる。 読め…
リハビリが始まっている。1周100mくらいの病棟を回ったり、病棟の外側の直線コースを歩く。歩いてしばらくすると、だんだん右によって右手をぶつける。リハビリの若い男性看護師さんがぶつけないようについてくれている。最初はそんな仰々しいことしな…
自分自身は目が覚めたと思っていた。 今日で1週間、シャワーをしていない。 看護師さんに「そろそろシャワーしてもいい?」と聞いてみた。 「あれ?昨日、入ったけどね」・・・・ 昨日、入った。 昨日、入った。 昨日、入った。 そうですか。昨日はいった•••…
目が覚めたときにメガネがあった。何年も前の古い眼鏡。(ほんとは最近のメガネ)かけても、病気前と比べると見えにくい。毎朝来る若い先生に何度も、新しい眼鏡を作りたいと言った。何度も何度も。家内にも電話でどうにかメガネが作れないか話していた。先生…
目が覚めた時に字を書いてみようと思った。 不思議なことに字がかけない。 般若心経を写す みたいな題名の本があった。 お手本が、薄く書いてあって、ただ写すだけ。 やってみた。 出来ない。 そこに手本があって、その通りに上からなぞるだけ。 そんな簡単…
4人部屋にいる。 そのうちの一人に90歳のおじいちゃんがいる。 寝たきりでベッドから動けない。 でも口はよく動く。 自分もベッドから動けいちゃだめ。カーテン越に声しか聞こえない。 動けないけどけ90歳のおじいちゃんは元気。 快眠快便でよく喋る。 …
夕食を食べた後、四人部屋に主治医の先生が来た。 ベッドの上で正座をして挨拶をした。 少し言葉を交わした。 悲しそうな顔をしていたような気がする。
診断書によると4/2に解熱と書いてあった。
目が覚めると寝た個室とは違う部屋にいる。どれだけ広い病院かと思った。寝るときは見慣れた部屋なのに、起きるときは不思議と知らない部屋にいる。
白い大きなカーテンが揺れる。 ちらっと見える外に大きな緑の芝。 自分はずっとベッドの上。 子供とその母親の声が聞こえる。 夕方か昼過ぎ、時間がくると、その声はなくなった。 そのような事が何日が続いた
おばさんが咳をしながら、気を使いながら、おそらく退院していった。 若い女の子、二人組が旅行をしていた。 真夏の旅行。対照的な二人。 まだ夢の中。