koji3776のブログ

2022年入院 50代 高次脳機能障害 1年8ヶ月ぶりに会社復帰

救急車まで後1年ちょっと

 救急搬送まで1年3ヶ月。53歳の冬の朝。家を出る頃は、まだ暗い。自転車で駅まで行き、電車に乗る。時間ギリギリ駅の下に着いた。電車が近づく音が聞こえる。早朝なのでエスカレーターは止まっている。乗り遅れると15分は来ないので、2階までかけあがる。間に合うはず。かけ上がる。階段をなんとか登り切ったところで、ホームの電車の扉が閉まるの見た。電車は遠ざかって行って、誰もいなくなった。

 まあしんどかった。登ろうとしたけど、イメージ通りに登れない。体力が落ちたと認識した瞬間だった。印象に残る、微妙な、しんどさだった。微妙だけど覚えている。その時は「これが老化か」とか、「こういうものなんだろう。」と思い、そのことは忘れて、いつもの日常が始まった。

 心臓弁膜症なんて言葉も知らなかったし、心臓弁がボロボロになりかけてるなんて全く思わなかった。振り返ると、前は長居公園を走っていた。その前、40代の頃は近くの川沿い10キロを1時間ちょっとで走っていた。大阪に転勤で戻り、いつからか長居公園は歩くようになっていた。無理してジョギングするなんてことはできなくなっていた。弁膜症とは関係ないかもしれないが、その年の元旦は飛蚊症の最初の蚊が見えた。元旦だったのでよく覚えている。そのうちに蚊がわんさか増えた。

 話は戻る。少し?しんどかった。この「しんどい」が難しい。自分が見てる赤は、他の人にも赤なのか?ひょっとしたら青かもしれない?みたいな。しんどいっていうのも主観だ。あの時の「しんどい」は心臓弁膜症の「しんどい」だった。その時はそんなことはわからない。こんなことで病院に行っていたらきりがない。と思ってしまう。老化と病気の線引きは難しい。

 気付くのは難しいけど、走れなくなったら弁膜症かも。いくら頑張っても走れない。

余談、入院中に周ってくる先生に「ね、ザーって聞こえるでしょ?」と聴診器を貸してくれた。今まで聞いたことないから違いが全くわからなかった。

https://www.benmakusho.jp/about/selfcheck.html