koji3776のブログ

2022年入院 50代 高次脳機能障害 1年8ヶ月ぶりに会社復帰

死が怖くない2

 3回目は手術で麻酔をした時。7時間くらい寝てた。手術前、面白いから眠らないように抵抗してやろうと思っていた。また、仮に手術が失敗して死んだら、と言うこともほんの少しだけ思い浮かんだ。でもそんなことよりも体験したことのない手術への関心や、3階のいつもの病室から移動して景色が変わることの方が面白かった。そうこうしているうちに手術がスタートして、いつもの若い先生に言われた通り、3つ数えると同時に寝ていた。心臓の手術をしていたなんてわからない。後からむき出しの心臓の写メを見て、こうなっていたんだぁ。ってかんじ。覚めたら終わっていた。そんなことも、あんなことも、落ちたあとは何も気づかないし、何もなかった。やはり、死んだとしたら、それすらわからない。

 

 話は変わるけど、運ばれた横浜の病院はよかった。脳と心臓外科なので全課に関わったわけじゃないけど個々人の技能や、システム、景色など振り返ってみて、良かった。

 

 話は変わるけど、退院して時間があるから調べてみた。1804年に華岡青洲が世界初の全身麻酔手術をしたらしい。それ以前の200年前なら、心臓手術で気絶して死んでいた。実体験のように意識不明になって、楽に死ねる保証はないけど、予行演習のようなものをしたことで勝手に気が楽になって、死が身近になった。

(話が飛ぶってよく言われる。そういうのが減れば良くなっている証拠かもしれない。)

 

 そんな浮世離れしている私が、9月に元チームの1人と2年ぶりに昼ごはんに行った。登山中に救急車で運ばれたとずっと認識していた彼にスマホの写真をみながら間違いを訂正した。そして、以前より欲が少なくなくなったこと、関連して写真もすぐ削除しがちなことを話した。彼は「Kojiさんはもともと、あまり欲がなかった方だと思います。ただ、復帰すると今より欲が出ると思います。」と言っていた。職場復帰が予定通りなら欲望も復活するかもしれない。順調にいけば、11月に復帰する。